Technical Page >>> | 01 | 02 |
03 |
|
Page<03>
<<属性定義を使いこなす!>>
以下、四つのステップで属性定義について説明したいと思います。これを使いこなすと、材料集計などに応用できるので、ぜひ習得して実務に使ってみてください!
ちーっと難しいので、ある程度のスキルが必要ですが、頑張ってやってみましょう! |
<1> 属性定義とは?
<2> 属性定義を作ってみよう!
<3> 属性定義を挿入してみよう!
<4> テンプレートを作ろう!
<5> 属性書き出しをしてみよう!
<6> 応用編 |
| |
| <1> 属性定義とは? |
AutoCADには、ブロック(複合図形)というのがあります。
これはもう知ってるよね?
そして、ブロックの良いところは同じ形の物をドンドン図面に入れていく事が出来るってこと。
で、ここまでは超普通レベルの作図方法です。
ここでは、さらにレベルを上げて、ブロックに属性を持たせることを勉強していきます。
ブロックに属性を持たせるとどういったことが出来るか?
化学工業でよく使うP&ID図面を例に説明していきます。 
これは、普通に書いた場合です。
3インチのバルブが1個、2インチのバルブが1個、そして3x2のレジューサが1個です。
でも、絵の上では、バルブとレジューサのブロックと、その上に3とか2とか文字を書いているに過ぎません。
属性定義をすることにより、このブロックに3インチとか2インチといった情報を持たせるコトができるようになります。
情報をもつとどうなるか?
例えば、図面中にいろんなサイズ属性を持ったバルブが何百個挿入されていたとしても、属性情報を持っていれば、それを書き出しすることにより、エクセルなどの表計算ソフトで展開できるようになります。
つまり、わずらわしい材料集計などの作業を一瞬で終わらせることができるようになるのです。 |
 |
| <2> 属性定義を作ってみよう! |
まず、属性定義されたブロックの作り方を勉強しましょう。
コマンド名は、「attdef」又は、メニューバーの作成-ブロック-属性定義です。
以下のダイアログが現れます。
細かい説明は後回しにして、上のとおりに名称、プロンプト、値の三項目を入力してみてください。
挿入点のところはX=0、Y=0、Z=0になっていますが、このまま行きましょう!!^^;
OKボタンを押し、図面の座標0,0の部分を見てください。
以下のように表示されているはずです。 
さて、これが、属性定義された文字です。
これだけだと、文字だけなので、バルブの絵も書いてみます。
こんな感じです。(絵は、LINEコマンドで描いた普通の線です) 
もちろんこのままでは全く役にたちません。
これをブロックとして登録し、挿入して初めて意味があります。
今回は、他の図面でも使用することを考えて外部登録することにします。
コマンドラインに、「WBLOCK」と打ち込んでリターンしますと、以下のダイアログが出ます。

作成元:オブジェクトとしてください。
挿入基点:オブジェクトのどこでもいいですが、挿入するときのことを考えて決めてください。
(今回はバルブの中点としました)
オブジェクトを選択というボタンをクリックし、さっき書いた絵(バルブ)と属性定義された文字をヒットします。
(属性定義文字は一つなので、選ぶ順番は関係ないです。)
ファイル名は、「バルブ」とします。。(なんでもいいです^^)
図面から削除のところに チェックを入れてください。(入れなくてもいいです^^)
そしてOKボタンを押します。
すると、書き出し先=c:\program files\autocad lt 2000i のフォルダの中に、「バルブ.dwg」という図面ファイルが作成されます。
書き出し先は自由に決めれますので、変更してもいいです。
エクスプローラなどで作成されたか確認してください。
これで、登録は終わりです。 |
 |
| <3> 属性定義を挿入してみよう! |
作成ができたら、次は挿入です。
コマンド「insert」または、メニューバーの[挿入]−[ブロック]を選択します。
以下のダイアログが出ます。 
参照ボタンを押して、さっき作成したブロックを挿入します。
では、OKボタンを押してみましょう。
先ほど作ったブロックの絵だけが、カーソルにくっついてます。 
適当な場所をクリックして、ブロックを作図領域に置きます。
コマンドラインのメッセージを確認しましょう。
以下のようになっているはずです。
「<2>属性定義を作ってみよう!」で作成したときに属性定義ダイアログで入力した「プロンプト」の部分が表示されています。
つまり、プロンプトとは、作図する人に問いかける文章だと思ってください。
大阪弁(河内方面)にしたければ、「おら!はよサイズ入れんかい!われぇ!!」というプロンプトでもいいですね^^;
そして<1>という文字が右側にあります。
この<>でくくられた文字は、リターンを押すだけで、1を押したことになります。
これは全てのコマンドに共通だと思います。
この文字も、先ほど作成した 「値」の部分が表示されています。
つまり、一番よく使うであろう値を規定値として、あらかじめ登録できるということですね。
ここでは、3と入力してみましょう。
以下のようになっているはずです。 
ちょっとズレてますね^^
本当は真ん中に表示したいです。
この表示される文字の位置も考慮して 文字スタイルを調整したり、文字位置を調整したりしたのち、ブロックを作成したほうがいいですね。
ちなみにこの文字は、グリップ編集モードで動かすことができます。
もちろん、文字スタイルや、色、大きさも変えることができますが、ここでは割愛します。 
グリップ編集を使い、ちょっとズラして真ん中にしてみました。
もし、文字を間違って入力してしまったときは、ツールバー「MODIFY-U」のこれを使用して編集してください
。 
さて、このままではブロックが一つで寂しいですから、いくつかコピーしてみましょう。
今回はコピーして、5個にしてみました。
さらに、属性編集コマンド(↑上のヤツね)で、表示されている属性文字も編集して以下のようにしてみました。

また、横線が増えていますが、これは ラインコマンドで繋いだだけです。
実際の作図では ブロック以外の線も多数ありますので、実務に近くするため、関係の無い線も書いてみることにしました。^^
これで、挿入は完了!! |
 |
| <4> テンプレートを作ろう! |
ここまできたら、やっと半分。今までは初心者レベルと思ってください。
これからが本番だ!!
書き出し方法には3種類あります。
- カンマ区切り形式(CDF)-------通常、エクセルなどで読み込む場合はコレ。CSV形式と中身は同じ。
- スペース区切り形式(SDF)---スペース区切り方式。データベースなんかはコレ。
- 図面交換形式(DXF)-----------おなじみ?DXFです。エクセルでは読めません。
1.と2.は テンプレートというファイルを用いてデータの抽出を行います。
今回は、「1.カンマ区切り形式(CDF)」を使うことにします。
。。。ということは!テンプレートが必要なので、まず、書き出し用のテンプレートを作成します 。
テキストエディタ(Windows付属のメモ帳でOK)で、次のようなファイルを作成します。
一行だけのテキストファイルです。
意味は、以下のとおり。
| バルブ C 100 000 |
| 名称 |
スペース1個 |
文字又は数値 |
スペース1個 |
フィールド長 |
スペース1個 |
小数点以下有効桁 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
 |
名称:属性定義したときの、名称の部分をあらわします。
この部分をキーワードにして、AutoCADは書き出しを行います。 |
 |
スペース1個は、スペースバーを1回叩きます。
必ず、スペースをあけること。TABキーは使用できません。 |
 |
文字又は数値:文字=C 数値=N です。一種類しか入力できません。
今回はCを入力しました。
今回のデータは、1とか、3とかなので、数値でもいいのでは?と思われますが、1/2というデータがありますので、あえて文字扱いとしました。
つまりデータを文字扱いしたい時はCです。
例えば、1/2というデータがある場合、数値ではエラーになります。
逆に、個数を入力したり、長さや、重さなど数値扱いとしたい場合は、Nです。
数値扱いにするとエクセルなどでデータを読み込んだ時計算しやすくなります。 |
 |
フィールド長:データの長さをあらわします。
100は、半角で100文字まで書き出ししてくれます。
漢字(全角文字)だと、50文字になります。
今回は、最大でも「1/2」っていう三文字。つまり、003でいいのですが、めんどーな場合、わかんない場合は、多めにとっておけばよいでしょう。
とういことで、100にしました^^ |
 |
数点以下有効桁:もし、数値をデータにするとしたら、この000の数で小数点以下の有効な桁数を調節できます。
000にして、属性入力するときに14.3251だと、書き出し時には14.325となります。今回は数値を使わなかったので、この部分は関係ありません。 |
とりあえず、これでテンプレートが完成です。
バルブ集計用.TXTという名前で保存します。(名前はなんでもOK)
必ず、拡張子がTXTになるテキスト形式で保存してください。 |
 |
| <5> 属性書き出しをしてみよう! |
コマンドラインから、attextメニューバーから、[ツール]-[属性書き出し]
以下のダイアログが出ます。 
テンプレートファイルのボタンを押して、先ほど保存した「バルブ週計.TXT」を指定します。
出力ファイル名のところは、「集計結果.TXT」というファイル名にします。
ファイル名なんでもいいです。自由に決めてください。
さて、このままOKボタンを押してみましょう。
AutoCADのコマンドラインに、以下の表示が出るはずです。 
これで、書き出しが成功しました。
早速エクスプローラで、「集計結果.TXT」を開いて見てみましょう。
特に保存場所を指定しない場合は、AutoCADのインストールされているフォルダに保存されているはずなので、エクスプローラでAutoCADのインストール先に行ってみます。
例:c:\program files\autocad lt 2000i\集計結果.TXT
ファイルを見つけたらダブルクリックして開いてみましょう。
以下のように表示されているはずです。
どうでしょう?できましたか?
ここまで来ればマスターまで、あと少しです! |
 |
| <6> 応用編 |
さて、、次はとうとう応用編です。これでラストです。
がんばりましょう。
いままでの結果、バルブのサイズだけを拾い出すことが出来るようになりました。
でも、実務で使用するにはあまりにも陳腐で脆弱です。
ということで、実務レベルにもっていきましょう。
この集計には何が必要かを考えて見ます。
また、併せて入力時のことも考えてみます。
- サイズ(1/2・3/4・1・2・3・4・6・・・・など)-----------図面に表示したい-----毎回入力したい
- バルブの仕様(鉄製・ステンレス製・塩ビ製・・・など)--図面に表示したくない--毎回入力したい
- 備 考(購入品・支給品)------------------------図面に表示したい-----毎回入力したくない
こんな感じかな?本当はもっとたくさん欲しいけど、まず、これが出来れば応用編は完結にしたいと思います。
今度はバルブのブロックに、以上3つの属性を持たせてみます。 
さっき作成した要領で、3つの属性定義をしました。
ここで、注目するのは、毎回入力したいとか、したくない。
または、図面に表示したいとか、したくないって部分です。
作成時に以下の「モード」という部分でコントロールできます。
 |
| 非 表 示 |
:図面に表示されない |
| 一 定 |
:属性編集できない |
| 確 認 |
:入力したあと、もう一回聞いてくる |
| プリセット |
:最初から入力されていて入力する必要がない |
|
こんなふうに作成してみました。
| 名称 |
プロンプト |
値 |
非表示 |
一定 |
確認 |
プリセット |
| サイズ |
サイズを入力 |
1 |
|
|
|
|
| バルブの仕様 |
種類を入力 |
鉄製 |
● |
|
|
|
| 備考 |
購入品ですか? |
購入品 |
|
|
|
● |
この3つの属性を、バルブの絵とともに一つのブロックにします。
ブロックにする時点で、オブジェクトを選ぶ順番に注意してください。
属性定義された文字は、選ばれた順番どおりにコマンドプロンプトに表示されます。
今回は、バルブの絵・サイズ・バルブの仕様・備考の順番にオブジェクトを選択し、ブロックにしました。
以下は作成したブロックを挿入したところです。 
プリセットにチェックを入れた「備考」の部分は、コマンドプロンプトに表示されていません。
また、非表示にした「バルブの仕様」は図面に表示されていないことに注目してください。
以上のように、属性を定義しながら、図面上での表示、入力時のコマンドプロンプトなどを考慮して、ブロック定義を行うようにすれば良いでしょう。
続いて、今挿入したブロックの属性書き出しを行います。
使用するテンプレートは以下の通り。
今度は、三行ですね^^
先ほどと同じ要領でテキストファイルにして、保存してください。
そして、さっきと同じように「集計結果.TXT」に属性書き出しを行ってください。
以下のような結果になるはずです。
横一行に、サイズ・バルブの仕様・備考の順番で書き出されています。
こういった横一行の情報のカタマリをレコードと呼びます。
すこし進んで、先ほどのブロックを何個か挿入してみましょう。

4個挿入し、それぞれ違った属性を入力しました。
同じように「集計結果.TXT」に書き出してみます。
今度は4行のカタマリ・・・・つまり、4つのレコードが書き出されました。
テンプレートを作成した順に、左から、1つのレコードに書かれていることに注目してください。
これをエクセルに渡せば、サイズでソートしたり、材質でソートしたりできます。
どうでしょう?属性定義、挿入、書き出し と進めてきましたが、ブロックに属性を持たせると、集計ができるというコトがわかったでしょうか?
理解できればもっともっと応用できるようになると思います。
AutoCADの隠された機能はまだまだたくさんあります。
もっとAutoCADと仲良くなってください^^ |
 |
【注意】
今回は、P&IDを見本に作成しました。
プラント関係者には、内容には非現実的な部分もありますが、判りやすくするためにかなり割愛していることを明記しておきます。
|
Page<03> |
Technical Page >>> | 01 | 02 |
03 | |